出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 東ニューブリテン州 ココポ |
資料にある地域情報 | ココボ |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 「あーっ、ここがラバウルか」というと、「ここはココボというところだ」という。・・・上陸した頃は、ココボはまだ陸軍の基地で、たしか103兵站病院もあり従軍慰安婦もいた。彼女たちは「ピー」と呼ばれていて、椰子林の中の小さな小屋に一人ずつ住んでおり、日曜とか祭日にお相手をするわけだが、沖縄の人は「縄ピー」、朝鮮の人は「朝鮮ピー」と呼ばれていたようだ。彼女たちは徴用されて無理矢理つれてこられて、兵隊と同じような劣悪な待遇なので、みるからにかわいそうな気がした。・・・その頃、兄は海軍中尉で、ラバウルにいるという話だったから、なんとかラバウルに行ってみようと思ったが、なかなかゆく自動車がなく、やめた。・・・そのあくる日、ピー屋(従軍慰安婦)に行っていいという命令が出た。早速行ってみると、なんと長い行列ではないか。これはなにかの間違いではないかと観察すると、行列は小さい小屋まで連なっている。そういう小屋が六つばかりあり、いずれも、50人位ならんでいる。 |
証言者 | 水木しげる |
証言者属性 | |
部隊名 | |
資料タイトル | 水木しげるのラバウル戦記 |
著者、公文書発信者など | 水木しげる |
公文書宛先 | |
発行日 | 1994.7.20 |
発行所 | 筑摩書房 |
ページ | 25-26, 62-63 |
出典備考 | |
備考 |