出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | パゴー管区 パゴー県 地名特定不可能 |
資料にある地域情報 | ペグー山中 |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 「海軍部隊ですか?」「そうです。深見部隊です」「そうですか。私は振武の西迫少佐です。我々が最後尾で本隊を追及中です。ここから数日の工程の山中に兵団司令部があり、長沢閣下もそこに居られます」・・・ この西迫部隊を見送っていると、後尾に少し様子の違う兵隊が数名居た。軍服も少しだぶついている。よく見るとそれは女性であった。看護婦なのだろうか、それとも慰安婦なのだろうか。頭も短く刈っているが、青白い顔立ちが、ほかの兵隊達と際立って違っていた。その中の1人は短い天秤棒を担ぎ、前後に籐の籠が吊るしてあった。いたわりの言葉でもかけようとして、ふと前の籠を見ると、雨除けにかぶせてあったバナナの葉の間から、赤ん坊の姿がチラリと目に飛び込んで来た。私は一瞬ギクリとして息を呑んだ。 |
証言者 | 堤新三 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | 陸軍振武兵団 西迫隊 |
資料タイトル | 鬼哭啾啾 |
著者、公文書発信者など | 堤新三 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1981.12.30 |
発行所 | 毎日新聞社 |
ページ | 80-81 |
出典備考 | 山の中を撤退中の出来事。直前の通過地点は「シンテサカン」とあるが不明。52pに深見部隊の転進コースが記載されているがシンテサカン記載なし。 |
備考 |
山の中を撤退中の出来事。慰安所に関する詳細不明。 ※日本軍慰安所マップの地点としては反映させていない。
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