出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | ラカイン州 サンドウェ県 タンガップ郡区 |
資料にある地域情報 | タンガップ |
慰安所があった時期 | 未記載 |
記載内容 | 「兵隊さん、助けてクダさいョ。頼むョ」路傍に倒れ両手を合わせている3,4人の姿。軍服を着ているが、まさしく女である。・・・「彼女はたしか、タンガップにおったぜ」戦友の声をうつろに聞きながら、生きる執念に燃え、幾百里の道を歩み、ここまで落ち延びた慰安婦たちの姿がいつまでも瞼の裏に焼ついて消えなかった。秋雨に音もなく散る桐一葉のように彼女らもベグーの路傍で白骨と化したことだろう。人里も近いのか、無気味な山鳥の鳴き声が無気味さをさそった。 |
証言者 | |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | 鳥取歩兵第121連隊 |
資料タイトル | 渦巻くシッタン-鳥取・歩兵第121連隊史 |
著者、公文書発信者など | 日本海新聞社出版部 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1969.8 |
発行所 | 日本海新聞社 |
ページ | 246 |
出典備考 | |
備考 | 現在のビルマの地図の西海岸寄りにタウングプToungupがある。ピイから西方にアラカン山脈を越えた海岸付近にある都市である。ここが証言のタンガップである。ちなみにアジア歴史資料センター:C141060191800のビルマ50万分の1の地図の同所はタアンウプである。タンガップという発音とはかなり異なっている。 |