出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 地名特定不可能 |
資料にある地域情報 | シッタン付近 |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 今まで先に通った部隊が踏んだ雑草を進めば道に迷うことはなかったが、ここまで来ると、シッタンも近いのだろう。前方は水面ばかりだった。幸い分隊の前方百メートル位に20名位の小隊が歩いていた。・・・その小隊の中に非常に小柄な兵隊が3名、小隊の最後を歩いている。よく見ると、軍服を着ているが、3人共女性だった。湿地帯はだんだん深くなる。私の首まである所もある。少し歩くとだんだん浅くなってゆく。深い所では彼女達は全く水面から姿が消える。少し歩くと彼女達の頭が水面上に現れる。・・・小休止だ。水のない草原で休んでいた。彼女達も私達の近くで休んでいる。彼女達をはじめて見た時から気にしていたことがあったのです。肩にかけた「雑のう」がいかにも重そうだった。米が入っていると思っていたのだが、聞いてみたら、入っているのは何と軍票だったのです。少女時代に連れてこられて働かされ、蓄えた金なのでしょう。もうすでに使えない軍票だが、彼女達にしてみれば体を張って蓄えた金なのです。処分することは出来ないのだろう。3名が何をする女性なのか説明の必要はないでしょう。 |
証言者 | 今村三郎 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | |
資料タイトル | 痛恨の戦記-ビルマ一三三対一- |
著者、公文書発信者など | 今村三郎 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1994.5.20 |
発行所 | 武蔵野書房 |
ページ | 217 |
出典備考 | 移動中。「慰安婦」と思われる。慰安所がどこにあったかは不明。 |
備考 |
移動中。「慰安婦」と思われる。慰安所がどこにあったかは不明。 ※日本軍慰安所マップの地点としては反映させていない。
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