証言,公文書等,様々な文書を徹底調査

資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報沖縄県 宮古島市 
資料にある地域情報城辺
慰安所があった時期
記載内容『独立混成第60旅団独立歩兵第397大隊団3中隊第3小隊長』これが私の正式に赴任した部隊と私の官職名である。初めは島のほぼ中央に近いウズラ嶺の近くにいたが、6月頃東の方の城辺(グスクベ)に移駐した。・・・
N氏、我々と幾つも年の違わない、美形の青年将校だった。明るく率直な人で、軍務には張り切って精勤していた。中隊の中で、多少でも相談のできるのはこの人しないなかった。着任して間もなく、N氏は、私を将校専用の慰安所に案内してくれた。N氏にしてみれば、小生に対する歓迎の意と、隔てを取り払ってとけ込むには、これが一番という思いがあってのことだろうと思う。・・・これから生死を共にした付き合いが始まることでもあるし、と思って誘われるままに一緒に上がった。小さな個室に案内されると、女の人がやってきた。女は直ぐに衣服を脱ごうとし、早速事を始めるよう急がされたが、「まあ待て。俺は今ちょっと躰の具合が悪いのだ。向こうが終るまで話でもしていよう。」女は怪訝な顔をしたが、無理にそれ以上誘うこともなく、適当に時間を過ごして帰ってきた。この時N氏から渡されたサックには「突撃一番」という勇ましい商標名がつけられていた。
証言者証言者不明
証言者属性
部隊名独立歩兵第397大隊(田島大隊)
資料タイトル今次太平洋戦争における宮古島防衛線に参加して
著者、公文書発信者など関東甲信越田島隊有志の会
公文書宛先
発行日1997.3.30
発行所関東甲信越田島隊有志の会
ページ78, 80
出典備考
備考
テキストのコピーはできません。