出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 沖縄県 石垣市 字平得 |
資料にある地域情報 | バンナ山、山根(サンニ) |
慰安所があった時期 | 1945年頃 |
記載内容 | しかし、ここにいた慰安婦たちは45年頃、山根(サンニ)牧場にある慰安所にもいたといわれ、戦闘が激しくなった際に移動したと思われる。・・・ 38震洋隊隊長の旅井理喜男の手記によると「兵隊が街へ外出出来なくなったから街の女(海軍ではPさんと呼んでいました)をバンナ山へつれて来る(O副隊長の提案)ということになり、山の中へ小屋をつくることになりました。私達は兵隊のためにということで、これも士気昂揚のためだからと承知したのですが(多数のPさんを山へ上げると食糧の乏しい時に問題がある)いざという時になってみると、成程兵隊用のPさんもつれては来たが、司令や副長専用の今まで街に囲って居たような女をつれて来て彼等専用のP舎を立てたのです。名目上は士官用ということでしたが、私達の潔癖感はそれを許すことは出来ませんでした。私達予備学生出身の士官は、そんな士官用などは不要である。全員を兵隊に解放するか、さもなくばその女を街へ帰すように……」と記している。 |
証言者 | 旅井理喜男ほか |
証言者属性 | 38震洋隊隊長 |
部隊名 | 38震洋隊 石垣島海軍警備隊本部 |
資料タイトル | シリーズ・八重山に立つ No.1 八重山の戦争〔復刻版〕 |
著者、公文書発信者など | 大田静男 |
公文書宛先 | |
発行日 | 2014.6.23 |
発行所 | 南山舎 |
ページ | 31, 36, 40-41 |
出典備考 | 旅井理喜男の手記は、愛媛県文化財保護協会編『愛媛の文化』第30号、232ページに掲載されている。 |
備考 | 沖縄本島の西南の海上に石垣島がある。石垣島は行政区画上は石垣市である。字平得は、石垣島中心付近から南の海岸寄りまでの南北の細長い地域である。 |