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資料の詳細

出典種別 その他
現在の地域情報沖縄県 石垣市 川平
資料にある地域情報石垣町 字川平
慰安所があった時期未記載
記載内容地の底からの叫び
私たちは川平へ向かう。美しい入江には旧海軍の特攻基地がある。・・・村の由緒ある家が接収され慰安所となった。村外れにあるその家の周辺には歩哨が立ち、村人が近寄ることを厳しく制限した。兵士たちが獣のような相貌をして群れをなし、5名の女性の部屋へ入れ替わり立ち替わり出入りした。その光景を不思議そうに見る子供を祖母や母親があわてて手を引いた。そこでやがて、ひとりの女性が死んだ。名は「ババハル」さん。日本人なのか朝鮮人なのかは不明。遺体は底地の浜辺近くの畑に埋められた。死因は神の祟りだという噂が流れ、そのため慰安所は近くに茅葺き小屋を造り移った。
証言者未記載
証言者属性
部隊名第19震洋隊
資料タイトルシリーズ・八重山に立つ No.1 八重山の戦争〔復刻版〕
著者、公文書発信者など大田静男
公文書宛先
発行日2014.6.23
発行所南山舎
ページ92-94
出典備考「地の底からの叫び」『情報やいま』1992年、11・12月合併号所収。
備考 沖縄本島の西南の海上に石垣島がある。石垣島は行政区画上は石垣市である。川平は川平湾を囲む地域である。川平湾の北側に慰安所があった。わかば幼稚園近くの瓦葺き平屋がそれであろう。グーグルマップの航空写真やストリートビューで見ることができる。
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