出典種別 | 兵士の回想録等 |
---|---|
現在の地域情報 | 地名特定不可能 |
資料にある地域情報 | 北支 |
慰安所があった時期 | 未記載 |
記載内容 | 詩・獣の初年兵 俺が/北支の戦地で/死線をさ迷っていたとき/今も網膜にやきつき/はなれない光景がある/・・・/このクーニャンは/中隊長の宿舎に使役されている/中隊長の身の回りの世話をする/中隊長専属の娘であった/噂によれば最近になり/このクーニャンに恋人がいたことが/中隊長の耳に入り/それが原因で/敵方の便衣隊に内通している/女スパイだった と/事実無根の罪名をつけ、/わが分隊に彼女の処刑を命じたのだ/クーニャンは中隊の宿舎から/引きずり出され/荒野ヶ原で/一本の焼杭に/荒縄でしばられ/着ている衣服も裂け/肌もあらわの姿で/眼は怨みを含んで/俺達の方角を見すえていた/俺もこんな無抵抗な娘を/たとえ上官の命令とは言え/突き殺してしまった と言う/後悔の念でしめつけられる思いであった・・・ |
証言者 | 川原武彦 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | |
資料タイトル | 戦後五十年 証言・直言集 いま言わなければ(上)-佐賀県民現代史 資料編- |
著者、公文書発信者など | 佐賀県平和委員会「いま言わなければ」刊行委員会 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1995.12.8 |
発行所 | 佐賀県平和委員会「いま言わなければ」刊行委員会 |
ページ | 40 |
出典備考 | 川原武彦「詩・獣の初年兵」 |
備考 |