出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | コロール州 コロール |
資料にある地域情報 | パラオ |
慰安所があった時期 | 1943年9月 |
記載内容 | パラオには、まだ日本人女性の慰安婦もいるということで、上官の心遣いもよく分かったし、入隊前はよく遊んだ私ではあったが、なにしろ体が復調せず、・・・帰って来た連中が映画を見てから料理屋へ上がり、女と遊んで来たという話をするのを聞いて、「大したもんだ。立派なもんだ」と感心ばかりしていた。・・・山岸と山形の高橋清一上等兵と三名で連れ立って、パラオの市外へ外出した。22歳の同年兵は、料理屋へ上がる才覚もなく、大きくもない街並みを行ったり来たりしていた。慰安所とおぼしき前で、同じ隊の古年兵と会って、がんばって来いと言われ、おれはいいから、お前、上がれとお互いに言い合って、結局、だれもやる気のある者もなく、もらった金を何に使おうかと思案しながら、小店をのぞいて歩いた。 |
証言者 | 佐藤弘正 |
証言者属性 | |
部隊名 | 高射砲隊 |
資料タイトル | ラエの石 陸軍高射砲隊 一兵士のニューギニア戦記 |
著者、公文書発信者など | 佐藤弘正 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1995.1.18 |
発行所 | 光人社 |
ページ | 220-222 |
出典備考 | |
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