| 出典種別 | 兵士の回想録等 |
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| 現在の地域情報 | 西パプア州 マノクワリ |
| 資料にある地域情報 | マノクワリ |
| 慰安所があった時期 | |
| 記載内容 | だいたい、マノクワリは海岸線からすぐ深いジャングルになる。小さな港町で、オランダ人は役人と宣教師がいたくらい。あとは原住民のパプア族の家が、パラパラとあるだけ。・・・「どうしたんだい?なにかイワクがあるのかい?」「大ありでさ。この家は、ピー屋になるはずだったんです」これには、思わず笑ってしまった。「笑いごっちゃありません。あんたがたが着く少し前に、ほんとに、慰安婦を満載した輸送船が、そこの岬のところまできたんだ」兵隊のゴキゲンは、ますます悪くなる。「それが、わしらの見ている前で……」かれは、いまいましそうに、船が沈没する形を手でつくってみせて、わたしの顔をにらみつけた。潜水艦にやられたのだ。「ピー屋変じて、軍司令部か」とはいったものの、待望の生仏サマを目の前で沈められた痛憤は、わからないでもなかった。 |
| 証言者 | 加東大介 |
| 証言者属性 | 日本軍兵士 |
| 部隊名 | |
| 資料タイトル | 南の島に雪が降る |
| 著者、公文書発信者など | 加東大介 |
| 公文書宛先 | |
| 発行日 | 1961.9.10 |
| 発行所 | 文芸春秋新社 |
| ページ | 36-37 |
| 出典備考 | |
| 備考 |
現在の地図の西パプアにマノクワリManokwariがある。亀の形をしたニューギニア島の頭部付近である。 ※日本軍慰安所マップの地点としては反映させていない。
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