出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | ヤンゴン管区 ヤンゴン北部県 インセイン県 |
資料にある地域情報 | インセン(ラングーンの北の郊外) |
慰安所があった時期 | 未記載 |
記載内容 | マリ子は、ちょっとの間、谷の顔を直視していた。が、やがて、ぽつりといった。「わたしたちの仲間は、半分はお金のためです。あとの半分は騙されて慰安婦になりました」「日本の軍隊に、か」「そうです。……わたしも騙されたほうの一人です。師団司令部に国防婦人会を監督したり指導する兵務部というのがあるでしょう。前線に特志看護婦が足りないといって募集しました。男には陸軍特別志願制度があります。わたしたちの国で若い女子が、男子に負けず天皇陛下のために出来る最上のご奉公は、特志看護婦になることだといわれて、私も応募しました。集まった人たちは、軍歌と日ノ丸の旗で婦人会に送られて、釜山から輸送船に乗せられました。・・・ラングーンに上陸して、兵站宿舎に入れられましたが、10日ばかりのうちに5人、10人とわたしたちの仲間は少しずつ前後して兵站宿舎からどこかに連れて行かれたのです。……野戦病院に配属されるものと誰もが考えていましたが、わたしが他の2人といっしょに連れて行かれたのは、ラングーンの北の郊外にある飛行場に近いインセンの慰安所でした……」 |
証言者 | 藤井重夫 |
証言者属性 | 日本軍報道班員(陸軍) |
部隊名 | |
資料タイトル | 悲風ビルマ戦線 |
著者、公文書発信者など | 藤井重夫 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1971.8.15 |
発行所 | 番町書房 |
ページ | 249-250 |
出典備考 | |
備考 | 中国雲南省拉孟で聞いた朝鮮人「慰安婦」の回想/インセンの位置。アジア歴史資料センター:C141060191800のビルマ50万分の1の地図のラングーンの北に「インセイン」がある。現在の地図の同所にInsein Townshipがある。 |