出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | ヤンゴン管区 地名特定不可能 |
資料にある地域情報 | コカイン地区 |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | それによると昭和20年4月末、とつぜんビルマ方面軍青木高級参謀から、慰安婦を安全なモールメンにさげろという命令が来た。同兵站管轄下のコカイン、インセン地区には120人ないし130人の朝鮮人慰安婦と、若干の中国人慰安婦がいた。命を受けた第73兵站司令部では陸路によれば完全な後送はのぞめない、残るは海路のみと判断した。事態はそこまで来ていたということである。しかし命令は命令である。ここに日下部春雄中尉に機帆船を指揮させ運を天にまかせ、出発させることにした。そのさい船の許容量の関係もあったのだろう、中国人慰安婦は現地で自由行動を与えることにし、荷物なし軽装とした朝鮮人慰安婦は無事モールメンについているのだが、ここでも考えるのは、中国大陸からはるばる連れて来られたであろう中国人慰安婦の以後の運命である。朝鮮人慰安婦が差別されていたとしたら、それよりさらに差別を受けた中国人慰安婦のことである。 |
証言者 | 白川戦治 |
証言者属性 | 元大尉・副官 |
部隊名 | ラングーンにあった第73兵站 |
資料タイトル | 従軍慰安婦〈続編〉 |
著者、公文書発信者など | 千田夏光 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1978.9.30 |
発行所 | 三一書房 |
ページ | 174 |
出典備考 | 機関誌「ドリアン」13号 |
備考 | コカイン地区不明。 |