出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | カイン州 コーカレイ県 チャインセイジー郡区 アパロン |
資料にある地域情報 | アパロン |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | ある日、嬉しい知らせが来た。外出が許されるというのだ。自動車隊の慰安所がその隊の近くのジャングルの中に在ったのだ。その日がきて、マレーでは慰安所などへ顔も見せなかった小隊長までが、出かけて行った。いつ日本に帰れるのか、帰れるか帰れぬかという事さえ解らない状態の中である。誰もこの老いた小隊長の外出をわらう者は無かった。 アパロンでの外出はマレーの外出と違い、ただ遊びに行くというよりは、これが女と接する最後かもしれない、と云ったような、何かひとつのきびしさが誰の胸の中にもあったように思われた。慰安所にはビルマの女が5人居た。皆おとなしい女ばかりで、何かおちついた気持ちであった。年頃も30歳位の女ばかりで、顔も姿も日本の女と別に変ってはいなかった。唯着ているものが違い、言葉が違っていたからビルマの女だと思った。慰安所の隣には煙草や日用品を売るビルマ人の店もあった。 |
証言者 | |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | |
資料タイトル | 遠い汽笛 泰緬鉄道建設の記録 |
著者、公文書発信者など | 「遠い汽笛」刊行委員会 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1978.8.15 |
発行所 | 「遠い汽笛」刊行委員会 |
ページ | 154 |
出典備考 | |
備考 | アジア歴史資料センター:C141060191800のビルマ50万分の1の地図のモールメンの南にアパロンがある。現在の地図の同所にアパロンApalonがある。泰緬鉄道のルート上の、タイの国境近くにある。 |