出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | シャン州 ラーショー県 ラーショー郡区 |
資料にある地域情報 | ラシオ |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 教育隊は全員無事に途中事故もなくラシオに到着する事ができた。此のラシオに於て正に女人達の凄絶な死斗を目撃させられたのである。夕食後、2,3の者達と暗いラシオの夜を見る事にした。西も東も解らない街を、前線へ運ばれる人達であろう。この人達は一つの流れを造っていた。私達もその流れに乗って見る事にした。行き着いた処は慰安所であった。私も慰安所は全く知らない理由ではない。だが此処の慰安所は独特の雰囲気に包まれていた。それ程広い建物ではなさそうである。兵達はその中でゴッタ返していた。人員等は知れない。立錐の余地もないとはこの事である。女人達は凡そ10名位ではなかろうか。この女人達が日夜捌く男の数はどれ程にのぼるであろうか。死斗そのものである。 |
証言者 | 秋山秀治 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | 勇13部隊 |
資料タイトル | 勇一三一三転戦記 |
著者、公文書発信者など | 勇一三部隊戦記編集実行委員会 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1990.12.20 |
発行所 | 勇一三部隊戦記編集実行委員会 |
ページ | 87 |
出典備考 | 秋山秀治「戦塵の追憶」 |
備考 | アジア歴史資料センター:C141060191800のビルマ50万分の1の地図に「ラシオ」がある。マンダレーの北東、中国への幹線道路の途中にある。現在の地図の同所もラシオLashioである。 |