出典種別 | 被害証言
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現在の地域情報 | 地名特定不可能 |
資料にある地域情報 | 富山県から陸路で移動 |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 下関に到着したのち、汽車に乗って富山県の不二越飛行機工場に行きました。・・・不二越工場に到着してから2ヵ月ほどたった頃、お腹がすいて明け方に逃げ出したことがあります。・・・そしてどうにかして抜け出そうと工夫し、しばらくしてから再び友達と一緒に逃げたのです。・・・が、工場からいくらも離れていない所でうろうろと迷っているうちに軍人に捕まってしまいました。・・・私を捕まえたのは赤地に三つ星の階級章をつけた憲兵でした。・・・その憲兵は自分の名前を「コバヤシタテオ」だと言っていました。・・・再び車に乗ってある部隊に到着しました。・・・そこでは日に10人くらいの相手をさせられました。・・・そこにしばらくいてから部隊が移動しました。・・・二度目の場所は丸1日もかからずに着いたようでした。・・・私たちが入った家も屋根が平たく、扉を開けて入って行けば前に廊下があり、部屋がいくつかありました。部屋の奥には窓があり、たたみが敷かれていました。私たちが到着したときは20人くらい女がいたでしょうか、がやがやと結構賑やかでした。・・・部隊は大きかったけれど、軍人はそれほど多くなく1日に数人の相手をしました。そこでは泊っていく人もいました。・・・軍服を着た人に呼ばれて向かい側の小さな部屋に入って行きました。その部屋は2人が寝れば少しの隙間しかないほどでした。・・・初めは何も教えてくれず、「軍事秘密だ。そんなことを知ってどうするんだ」などと言っていましたが、「ここに天皇陛下の御所がある」とか「ここに来られる」とか言ってたことがありました。 |
証言者 | 姜徳景 |
証言者属性 | 朝鮮人被害者 |
部隊名 | |
資料タイトル | 証言 未来への記憶 アジア「慰安婦」証言集Ⅰ 南・北・在日コリア編・上 |
著者、公文書発信者など | アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」編 |
公文書宛先 | |
発行日 | 2006.6.30 |
発行所 | 明石書店 |
ページ | 179-194 |
出典備考 | |
備考 |
移動先が松代だったかどうか、この間の研究成果では確認できていない。
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