出典種別 | 兵士の回想録等 |
---|---|
現在の地域情報 | 地名特定不可能 |
資料にある地域情報 | シベリアの凍土、大陸の台地。満洲か |
慰安所があった時期 | 未記載 |
記載内容 | 敗戦も知らず、山中を彷徨して、十数日目に、平地に出た。・・・「朝鮮人部落だ」と同年兵の矢崎が言った。・・・或る日、朝鮮語が少し判る矢崎一等兵と共に、朝鮮人部落に行ってみる事にした。湿地帯を横切り、河の畔に来た時、異様な光景に出会った。皮をはがれた肉などほとんどついていない死馬の上に、3人の女が、覆いかぶさるようにして、棒切れで、有るか無きかの肉を穿じっていた。鮮やかな空色の地に、黄色い縞模様の派手な着物を着ていた女の1人が、突立っている我々2人に顔を向けて、叫ぶように言った。「兵隊さん、これ、あたいたちが見つけたものよ、取っちゃあ駄目」矢崎が咄嗟に返した。「バカ、そんなもん取るかよ!」死馬の骨に覆いかぶさった3人の女。とりわけ、空色の着物姿が、眼に焼付いた。「あれらは娼婦だ」と矢崎が言った。 |
証言者 | 増村由児 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | |
資料タイトル | 生ありて食あり 食ありて生あり-食物雑記- |
著者、公文書発信者など | 増村由児 |
公文書宛先 | |
発行日 | 2005.8.25 |
発行所 | 新風舎 |
ページ | 99-100 |
出典備考 | 「娼婦」との記述。詳細不明 |
備考 |
※日本軍慰安所マップの地点としては反映させていない。
|