出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 地名特定不可能 |
資料にある地域情報 | 不明 |
慰安所があった時期 | 1943年11月頃 |
記載内容 | 昭和18年11月、軍は常徳作戦を発動した。大隊が出動した後中隊は留守警備にあたった。ある寒い日であった。密偵情報により夕刻襲撃した家には、若い女と老婆しかいなかった。「張子良はどこにおるか」いくら問いつめても「我的不とん」知らないと繰り返すばかりであった。美人であったことも不運であった。そこで連れ帰って調べることにした。あくる日、出発する。「フフフ昨夜皇軍慰問がありましたよ」木村が、側に寄ってささやく、「馬鹿ーなにしたんだ」「フフフ、見ただけですよ、それだけ」連れ帰ると部隊の監禁所に入れる。そこでも「見ただけですよ」が繰り返された。それから弱り果てた女を置いても仕方がないと殺すことになる。女を松の木に縛った。その前に30をすぎた補充兵がならばされた。女の胸は20の銃剣によって、蜂の巣のように穴があいた。美しい女をそれだけで土に埋めるには惜しい。教官の戸田と助教の正木は、まだあきたらず腹をさいた。 |
証言者 | 江先光 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | 39師団233連隊 |
資料タイトル | 戦鬼 |
著者、公文書発信者など | 江先光 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1995.7.20 |
発行所 | 叢文社 |
ページ | 137-138 |
出典備考 | |
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