| 出典種別 | 兵士の回想録等 | 
|---|---|
| 現在の地域情報 | ソンクラー県 ムアンソンクラー郡 | 
| 資料にある地域情報 | シンゴラ郊外 | 
| 慰安所があった時期 | 1942年 | 
| 記載内容 | ある日、作業の一斉休日を目して、息抜きにと小隊全員で、街はずれの〈酒保兼慰安所〉へ引率されて往ったー臨時設営されたバラック式の¬形の長屋で、小旗を飾りつけた粋な飲屋風の構えであった。中には女給などがおり、大きなピアノがでんと据えてあって、浮き立つメロディが流れていた。・・・「皆に好きな女を買わせるから、先ず待て!」と喜ばせておいて慰安所へ入った。一向に分隊長どん、兵長どんは出てこない。・・・今か今かと順番を待っていた兵の列へ、帰ってきた分隊長、佐良兵長らはニヤニヤ、もじもじしながら、「よかったぞ!お前たちもいけ!」と言った口の下で、「もう時間が無いのだ、残念だが帰らねばならん!」と、ばつの悪そうな命令で言った。・・・兵らは隊列をつくって慰安所を引きあげたー。 | 
| 証言者 | 鵜戸勝芳 | 
| 証言者属性 | 日本軍兵士 | 
| 部隊名 | 都城23連隊 | 
| 資料タイトル | ラバウルの嵐 太平洋戦争・補充兵物語 | 
| 著者、公文書発信者など | 鵜戸勝芳 | 
| 公文書宛先 | |
| 発行日 | 1990.9.30 | 
| 発行所 | 鉱脈社 | 
| ページ | 88-90 | 
| 出典備考 | 注:シンゴラ上陸で始まる第5章に記載。シンゴラ付近と思われる。 | 
| 備考 |