出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 吉林省 延辺朝鮮族自治州 琿春市 春化鎮 |
資料にある地域情報 | 土門子 |
慰安所があった時期 | 1942年 |
記載内容 | 営門を出て街の中心部まで5分ともかからない狭い土門子のことゆえ、師団や連隊のある内地の大都市とくらべようもありません。女たちのいる非合法の慰安施設―内実は一杯呑屋でダルマ宿といったところ―も3、3軒はありましたが、まだ兵隊の外出に対応できるほどのところは無く、営外居住者を相手の小料理屋などは、兵隊たちを小馬鹿にした扱い方であしらおうとさえしたと聞きました。・・・街のすみからすみまで見ておこうと・・・駅の予定地の近くに出来たばかりの、ソレらしい店に入った・・・出てきた3人の女の容貌順に、まず伊藤がさっと彼女の手をとると背中を押すようにして消え、次の女は遠藤が抱くようにかかえて消え、まだ巻脚絆の片方を解いたばかりの私には、彼女には申し訳ないが、どうも贔屓目にふんでも5人なみ以下と見えるオカメちゃんが残っていたというわけです。・・・満州の、それも国境線上の奥地まで流れてきた女が背負っている不幸には、むろん、兵隊の私などには想像もつかない・・・ケイコという女でした。 |
証言者 | 諏訪弥佐吉 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | |
資料タイトル | あゝわれらが青春 東満国境ある記 |
著者、公文書発信者など | 諏訪弥佐吉 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1980.5.18 |
発行所 | 私家版 |
ページ | 189-191 |
出典備考 | |
備考 |
「非合法の慰安施設」/現在の地図の琿春市の東方に春化鎮がある。『満州帝国分省地図』と現在の地図とを比較すると、旧地図の土門子が、現在の春化鎮と思われる。『満州帝国分省地図』では東興鎮街の西隣である。テキサス大学図書館公開地図の東興鎮の西に春化がある。テキサス大学図書館公開地図は次を参照のこと。 http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/manchuria/txu-oclc-6614368-nk52-3.jpg ※日本軍慰安所マップの地点としては反映させていない。
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