出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 黒龍江省 斉斉哈爾市 |
資料にある地域情報 | チチハル |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | まだ9時前で慰安所は静かだ。泊りの客が帰ってやっと一休みの時間だから、皆寝ているのだ。・・・私はピー屋通いは激然となり、連日狂ったように数軒のピー屋に出入りした。南方へ行けば戦死するのだから、軍人なら誰でも思う事だが、悪い事と意識しながら自分を止める事ができない。/悪い事はいつまでも続くものでなく、その報いが来た。足のリンパ腺が痛み出した。昔、大人達が言っていたヨコネ(軟性下疳)だと直感した。/悩んでばかりいても解決しない。最善の方法を考えなければならない。衛生兵に相談する事にした。・・・「貴公は大隊砲だが、俺は以前からいい奴だと思っていた。貴公のためならやってやろう。・・・チチハルの薬局から多量の薬を買って定量より多く使用してみよう。アルバジル、テラポール、ドイツ製のナポレオン。飲み薬でも注射液でもよい。注射は俺がしてやる。 |
証言者 | 松本正嘉 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | |
資料タイトル | わが太平洋戦記 |
著者、公文書発信者など | 松本正嘉 |
公文書宛先 | |
発行日 | 2001.1.20 |
発行所 | 私家版(札幌市) |
ページ | 174-177 |
出典備考 | 証言者は、チチハル→周水子(関東州)→梨樹鎮→チチハル→大連と駐屯地を移動している。上記証言は、再び戻ったチチハルでのこと。 |
備考 | 現在の地図の黒竜江省の西端に斉斉哈爾市(チチハル市)がある。 |