出典種別 | 被害証言 |
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現在の地域情報 | 内モンゴル自治区 フルンボイル市 海拉爾区 |
資料にある地域情報 | ハイラル |
慰安所があった時期 | 1937年12月 |
記載内容 | 1937年、日中全面戦争になった年、徳順さんはまだ16歳の娘だった。ある日区長がやってきて、「美味しいものが食べられ、いい着物が着られるところに連れていってやるが、行かないか」と誘いをかけてきた。貧しい暮らしで、家計を助けるために8歳のときから子守りに出されていた徳順さんにとって、それはまるで夢のような話だった。どんな仕事につくのかも知らぬままに、ただ区長の話を信じてついていった。・・・「それから長い時間、私たちは貨物列車に乗せられました。着いたところがハイラルだったのです。11月か12月だったと思います。・・・私たちは、「第8慰安所」と書いてある板張りの建物に連れていかれました。中は幅1メートルぐらいに小さく区切ってあり、ペチカはありましたが布団はなく、ただ畳が1枚敷いてあるだけでした。・・・『今日からお前の名前は“君子”だ』と言われました。 |
証言者 | 金徳順 |
証言者属性 | 朝鮮人被害者 |
部隊名 | |
資料タイトル | 日本軍「慰安婦」を追って |
著者、公文書発信者など | 西野留美子 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1995.2.11 |
発行所 | マスコミ情報センター |
ページ | 88 |
出典備考 | |
備考 |
『満州帝国分省地図』に海拉爾市がある。現在の地図の内モンゴル自治区の北部、ロシア国境に近い位置にあり、現在の地図では、フルンボイル市海拉爾区である。テキサス大学図書館公開地図で旧地図を見ることができる。次を参照のこと。 https://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/manchuria/txu-oclc-6614368-nm50-9.jpg |