出典種別 | 被害証言 |
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現在の地域情報 | 天津市 |
資料にある地域情報 | 河北省 天津 |
慰安所があった時期 | 1945年 |
記載内容 | 岡崎美江子さんは、茨城の農村の娘だったが、・・・村長の息子の渋谷陵吉に、「どうだね、従軍看護婦にならないかい。私はその筋から、適当な希望者がいないかとたのまれているんだが……」と、すすめられた。・・・その翌日、美江子さんは渋谷につれられて新潟に赴いた。・・・ こうして美江子さんは、おなじような若い女性6,7人とともに、貨物船に乗せられ、大連に向かった・・・大連から汽車に乗せられ・・・降ろされたところは天津であった。・・・天津の民間料亭・・・料亭の客は、ほとんどが、日本の将官級の軍人たちで、彼女たちをはべらせて飲み、そして酔うと一夜のおとぎに彼女たちを相手にえらんだ。表面は女子店員だったが、仕事の内容は娼婦とおなじであった。・・・やがて、太平洋戦争が勃発すると、大陸の戦線も徐々に拡大した。そのため、軍部の要請で美江子さんたちは、華中の占領地を転々と移動。各所の慰安所で、連日連夜、将兵たちの相手をさせられた。終戦の直前、美江子さんは、ふたたび天津にもどされ、そこの慰安所で働いていた。 |
証言者 | 岡崎美江子 |
証言者属性 | 日本人被害者 |
部隊名 | |
資料タイトル | 女たちの戦場よもやま物語 |
著者、公文書発信者など | 富沢繁 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1988.5.17 |
発行所 | 光人社 |
ページ | 122-125 |
出典備考 | |
備考 | 天津市は北京市の南東にある。 |