出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 山東省 済南市 |
資料にある地域情報 | 山東省 済南 |
慰安所があった時期 | 1943年 |
記載内容 | 昭和18年、済南の工作部隊に給与を受けてしばらく宿営した。外出日になると兵は続々と汽車にて済南站に降りる。ライスカレーとビールで腹ごしらえを済ませ・・・殆んど例外なく慰安所に直行する。相手になった中国女、顔を合わせたときはまことに子細あるらしきの印象を受けた。・・・回を重ねること3回にしてようやく次の如きを語った。 私の集落へ突如日本軍が侵入し来たり、兄は捕まり他の14,5人と共に穴を掘らされ刺殺・・・埋められた。我等家族は運よく逃げのびて1ヶ月後、戦闘も落ちつき帰ってきた翌日昼、戸口を叩き日本軍の将校と軍曹が入って来た。姉が外に引き立てられたので父が止めるため、とり縋ったところ将校は父を斬った。なおも引き立てられて大声で叫ぶ姉を軍曹が斬った。壁に隠れていた母が飛び出そうとするのを私は懸命に引きとめた。 私は復讐を決して日本軍の慰安婦となった。 |
証言者 | 川本晃 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | 工作部隊 |
資料タイトル | 朝風 われら戦争を忘れまい 第13号 |
著者、公文書発信者など | 朝風の会 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1993.11.15 |
発行所 | 私家版(沼津市) |
ページ | 複写斜めでページ欠落 |
出典備考 | |
備考 | 現在の地図で済南は山東省の西部、黄河沿いにある。 |