資料の詳細

出典種別	兵士の回想録等
現在の地域情報	湖北省　武漢市　礄口区
資料にある地域情報	漢口　六合里　民権路
慰安所があった時期	1939年
記載内容	漢口特殊慰安所開設当初、木村宿営部長は、1軒だけ中国人婦女を慰安婦としてかかえた、日本人の女の業者の入居を許可している。・・・やがて、積慶里が日本人や朝鮮人の慰安婦で満員になると、中国人婦女と生活習慣も異なり、言葉も通じないし、万事統制が取りにくく、約1ヵ月後に中国人慰安婦は退去させた。その代償に、これからのべる六合里慰安所を開設させたのではないかとの説があるが、はっきりしない。六合里は、漢口陥落早々に、木村少佐から慰安所開設用家屋の選定を命ぜられた中川中尉と森本軍曹が、第4番目の候補として選んだ民権路の住宅地である。昭和14年春、兵站家屋係は、邦人業者の申請により、ここに居住し、邦人相手の貸席営業を許可した。こうして4、5軒の業者が、それぞれ20人ほどの中国人女子をかかえて営業をはじめた。間もなく総領事館警察署の機構が確立されると、これに移管され、性病検査は現地除隊した医師が委嘱されていた。戦争末期には、この医師が現地召集され、ふたたび兵站衛生部が性病検査を担当することになる。
証言者	長沢健一
証言者属性	日本軍兵士・漢口兵站司令部付き軍医
部隊名	中支派遣軍竜部隊
資料タイトル	漢口慰安所
著者、公文書発信者など	長沢健一
公文書宛先
発行日	1983.7.20
発行所	図書出版社
ページ	87-88
出典備考
備考	六合里／テキサス大学図書館公開の中国地図・漢口（シリーズＬ500、1954～）に「漢口」がある。地図の左側中央「3-8」にある。現在の地図で同所は「武漢市礄口区」である。テキサス大学図書館公開の中国地図・漢口は次を参照のこと。 http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nh50-5.jpg ※日本軍慰安所マップの地点としては反映させていない。