出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 湖北省 武漢市 |
資料にある地域情報 | 漢口 |
慰安所があった時期 | 1944年 |
記載内容 | 漢口に着いたのは、夜遅くだった。・・・それなのに、早くもその晩のうちに作戦命令が達せられた。「師団は、明後日武昌を出発して、崇陽方面に前進、軍の長沙攻撃に参加する。そこで、明日中に不要品を全部当地の貨物廠に返納し、新たな熱地作戦の装備の支給を受け、持っている聯銀券を儲備券に交換せよ」という命令だった。・・・ホッと息をついていると、師団経理部から、主計将校の会合があるから出席せよという連絡がきているという。教えられた通り行ってみると、立派な日本風の料亭で、もう宴会になっていた。芸者もきている。すでになじみのいる将校もいて、大へんな騒ぎだ。・・・微醺をふくんで都会の夜を歩く、まるで夢のような気分だった。西も東も分からないまま、ブラブラ歩いて行くと、夜店の出ている横丁があった。内地に帰ったような気分で、露店をのぞいていると、ふと柔らかな手の感触を手の甲に感じた。見ると17,8と思われる若い中国娘が、そのしなやかな腰の線を、私に押しつけてきている。・・・美しいクウニャンだった。・・・何やら自分の房子(ふぁんず)へきてくれという意味のことをいっているらしい。・・・裏長屋みたいなところへ連れ込まれた。・・・私は、部隊で配給されたまま、使ったことのない「突撃一番」と書いたゴム製品を図嚢から取り出し、装具を外した。 |
証言者 | 岡野篤夫 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | |
資料タイトル | 進軍、中国大陸三千キロ |
著者、公文書発信者など | 岡野篤夫 |
公文書宛先 | |
発行日 | 2000.2 |
発行所 | 旺史社 |
ページ | 91-95 |
出典備考 | |
備考 |
テキサス大学図書館公開の中国地図・漢口(シリーズL500、1954~)に「漢口」がある。地図の左側中央「3-8」にある。現在の地図で同所は「武漢市」である。テキサス大学図書館公開の中国地図・漢口は次を参照のこと。 http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nh50-5.jpg ※日本軍慰安所マップの地点としては反映させていない。
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