出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 湖北省 咸寧市 通城県 |
資料にある地域情報 | 通城 |
慰安所があった時期 | 1939年8月16日 |
記載内容 | 【16日】外出者の事故防止のために、通城まで巡察を命ぜらる。森永・木下上等兵随行し正午出発する。各慰安所・食堂・酒保らを、片っ端しから臨検するけれども、金の切れめか兵の外出姿少なく、慰安所らはほとんど客なし。城内に入りて、朝鮮ピーの天保山荘、支那ピーの江戸荘・第一慰所、鶴見・黄金の内地人の妓所を始め、戦友・サロン松竹・日の丸・高千穂・新凱旋・鴨池食堂・南川その他の酒保を視察し、いっぺんにその道の通人となり、これからは古兵らの話題の裏をかけると思い愉快になる。・・・ 【24日】山頂の控え所が、バラック建てになる。・・・酔態のままに慰安所のひやかし回りに同行する。・・・ 【8日】小隊の兵のほとんどが通城まで糧秣運搬に出発直後に、敵が陣前の馬鞍山に出没し展望哨に射撃を始めた。・・・一梱包に棒を通して中に吊り2人で担って帰路についたが、誰の発言ともなく一杯飲んでから帰ろうということになり、箱は路傍に置いたまま鴨池食堂に入り、久保軍曹・内立輪・森永・迫上等兵と、それ麦酒を飲め、チキンライスをかっこめ、ついで慰安所も冷やかせと脱線した後、真赤な顔しながらふらふら態で箱を担いて帰路につく。 |
証言者 | 浜崎富蔵 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | 第6師団歩兵第45連隊 |
資料タイトル | どろんこの兵 |
著者、公文書発信者など | 浜崎富蔵 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1970.5.1 |
発行所 | 私家版(鹿児島市) |
ページ | 372-379 |
出典備考 | |
備考 |
テキサス大学図書館公開の中国地図・岳陽(シリーズL500、1954~)に「通城」がある。地図の「7-3」にある。現在の地図で同所は「咸寧市通城県」である。テキサス大学図書館公開の中国地図・岳陽は次を参照のこと。 http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nh49-12.jpg |