出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 湖北省 荊門市 鍾祥市 磷礦鎮 朱堡埠 |
資料にある地域情報 | 朱家埠(注:サンズイに阜) |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | かくして、これが犯罪発覚の端緒となり、ここに事件発生地の荊門憲兵分遣隊長河西憲兵准尉の指揮下に入り、私を捜査主任として、私の所属、当陽憲兵分隊の総員をあげて大西、板垣、前田の各上等兵を各憲兵の捜査手段において厳正なる取調べを開始した。・・・彼ら3名を首謀者とする一団は部隊間にあっては、平気で上官暴行、上官侮辱、脅迫等の行為をなし、一歩外に出ると作戦討伐にこじつけ、上官の命令に反して、監視の目を誤魔化し、殺傷、脅迫などの悪虐非道の手段をもちいて中国婦人や姑娘を平然と強姦または輪姦していたのである。またこれに付随して、無辜の中国良民の家屋に放火し破壊して、金品衣類などを掠奪したり、詐欺、横領、恐喝、窃盗の手段によって相当多額の金品を手に入れ、これを総て賭博、飲酒、或は慰安遊興費に使っていたことが判明したのであった。これを称して「朱家埠事件」という。 |
証言者 | 宮崎清隆 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | |
資料タイトル | 憲兵 |
著者、公文書発信者など | 宮崎清隆 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1955.9.10 |
発行所 | 東京ライフ社 |
ページ | 121-122 |
出典備考 | 宮崎清隆『憲兵』は1970.11.30、創思社より刊行。 |
備考 |
テキサス大学図書館公開の中国地図・自忠(シリーズL500、1954~)に「Chu-chia-fou」がある。ここが朱家埠(注:サンズイに阜)と思われる。漢水の支流の利河付近、地図の右下付近「2-6」にある。現在の地図で同所は「鍾祥市磷礦鎮朱堡埠」である。テキサス大学図書館公開の中国地図・自忠は次を参照のこと。 http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nh49-3.jpg |