資料の詳細

出典種別	その他
現在の地域情報	香港特別行政区
資料にある地域情報	香港　一部のホテル
慰安所があった時期	1942年
記載内容	香港陥落の初期、日本軍は一部のホテルを接収し、そのうちの何か所かに臨時の慰安所を開設した。そのほか、日本人に迎合する一部の漢奸たちは若い中国娘を集めて私営の慰安所を設け、日本兵をもてなした。九龍の慰安所は旺角の彌敦道のもと瀹智中学の校舎内に設けられ、各地から中国人女性が毎日のように車で運びこまれ、日本兵の“獣欲”に奉仕させられた。これらの女性の大半は「仕事を世話してやるから」という漢奸たちの口車に乗せられて連れてこられた。慰安所に到着してどうも様子がおかしいと気づいても、日本軍の厳重な監視の下で逃げ出すことは至難のわざであった。気性の激しい女性の中には、辱めを受けるよりはと、慰安所の壁に頭を打ちつけて自殺する者もいた。また大声で助けを求めたため日本軍に殺された者もいた。・・・慰安所の付近の住民には、おとなしくいうことを聞かないで殴られる女性たちのすさまじい悲鳴が四六時中聞こえてきた。
証言者
証言者属性
部隊名
資料タイトル	日本軍は香港で何をしたか
著者、公文書発信者など	謝永光
公文書宛先
発行日	1993.8.15
発行所	社会評論社
ページ	145
出典備考	最後の引用：黄海雲「日本佔領香港後的悲惨世界」（『広東文史資料』第41輯、広東人民出版社、1984年）／　注：11ｐに「1941年12月8日、太平洋戦争が勃発すると同時に、香港も攻撃された」とあり、「香港陥落の初期」とは1942年のことであろう。
備考