出典種別 | その他 |
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現在の地域情報 | 海南省 海口市 |
資料にある地域情報 | 海口 |
慰安所があった時期 | 1939年 |
記載内容 | 日本海軍慰安所の建設を委託された台拓は建設地として現地の占領指定地を利用、海南島では木材が調達できないため台湾からセメントと木材を買い付け、レンガと釘は広東から輸送した。台拓は、海軍慰安所の建築費は海軍から支払われるものだとばかり考えていたが、海軍にはそれだけの予算がなかった。さらに海軍は台拓が半ば強制的に徴収し、海口へ輸送してきた大量の原料を横領し、勝手に田村組へと売り渡し、高利益を得ていた。 1939年5月、台拓から海軍慰安所建設を請け負った田村組は6月初めに着工した。307.5坪の木造平屋で建築予算は3万9830円92銭、関連施設として長さ2190メートル、幅4メートルの道路の工事費が446円60銭、煮沸飲用水用の井戸掘りに996円60銭、合計4万1274円12銭であった。最初は台北の寺田商会が井戸を請け負っていたが、人の手で井戸を掘っていくため、工事の進度が遅く海軍の要求にそぐわないことから、機械で井戸を掘る日本鑿泉会と協力し、12日間(休日を含まず)で深さ28メートル(92尺4寸)の井戸を完成させ、慰安所の水源とした。 |
証言者 | |
証言者属性 | |
部隊名 | |
資料タイトル | 台湾総督府と慰安婦 |
著者、公文書発信者など | 朱徳蘭 |
公文書宛先 | |
発行日 | 2005.11.10 |
発行所 | 明石書店 |
ページ | 102 |
出典備考 | 朱徳蘭編著・解説『台湾慰安婦関係資料集』第2巻、東京:不二出版、2001年、325-334ページ。朱徳蘭編著・解説『台湾慰安婦関係資料集』第2巻、東京:不二出版、2001年、318-321, 331-334, 338ページ |
備考 |
テキサス大学図書館公開の中国地図・HAI-K'ANG(シリーズL500、1954~)に「海口」がある。地図の下端中央右寄りにある。現在の地図で同所は「海口市」である。テキサス大学図書館公開の中国地図・HAI-K'ANGは次を参照のこと。 http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nf49-14.jpg |