出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 雲南省 德宏傣族景颇族自治州 芒市 芒市鎮 |
資料にある地域情報 | 芒市 |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 芒市は周辺を山にかこまれた盆地だったので、飛行機はいつも爆音を殺して近づき、突然に姿をあらわすのであった。・・・龍部隊は、『九州師団だけに戦さも強いが、あの方もまたなかなか強いらしく、慰安所の繁昌も格別だった』と、辻政信は、『十五対一』のなかに書いている。竹の柱、竹をそいで組み合わせた壁、草葺きの屋根、そして何々荘と書かれた小さなノレンの垂れさがっている家。これが慰安所で、わたしの眼にふれただけでも2、3軒はあった。女たちは、日中になると、汚れた和服姿で表に散歩に出ていた。案外屈託なく、通りすがりの兵隊に冗談をいったりしていた。しかし、うらぶれたその姿には、内地からはるばるきて、また、いつの日に帰れるともしれない絶望の影を感じないわけにはゆかなかった。4日目の晩、8時に出るトラックで芒市を去ることになった。 |
証言者 | 黒田秀俊 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | |
資料タイトル | 軍政 |
著者、公文書発信者など | 黒田秀俊 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1952.12.15 |
発行所 | 学風書院 |
ページ | 163-165 |
出典備考 | |
備考 |