出典種別 | 公文書・軍関係資料等 |
---|---|
現在の地域情報 | 中部ジャワ州 スマラン |
資料にある地域情報 | スマラン |
慰安所があった時期 | 1944年 |
記載内容 | 問 「スマラン」慰安所事件に関し貴下の見聞せしところ如何? 「約30-40名から成る「スマラン」慰安所よりの抑留婦女が、「バイテンゾルフ」地区の「コタ・パリス」に輸送せられ来る時、余は自己の発意にて之等婦人の精神的、肉体的検査を行ひたり。之は44年4月末のことなりしも、この検査の理由は余は之等婦女は特別なる取扱を要すと思考したるが故に他ならず。此の検査の時は先ず医師なしで行ひ後に中田大佐の命にて山根軍医が検査を行ひたり。 問 検査結果如何? 「質問の結果数名の婦人は親切なりし友達(男)が居りしを以てもう一度帰ることを希望しありたるも、或者は又「強制せられたること」に対し日本人に嫌悪の情を示しありたり。然し多くの者は家族との連絡を希望しありたり。後に、身体検査を行いたる山根軍医の言に依れば「ジャワ」各地の慰安所から集められたる110名の婦人中25-30名が性病に罹りありとのことなりき。 問 之等110名は皆売淫を強制せられありしものなりや? 「否、正確なることは云へざるも、多くの者は然し売淫を強制せられたりと云ひありたり。然し正確な数や率はあげ得ず。虐待については、尋ねざりしも、中1名の婦人は右の大腿にある径約7糎の青痣を示し、之は性交を強制せし1日本人に依り蹴られたりと語りありたり。 |
証言者 | 鈴木寛 |
証言者属性 | 陸軍大尉 |
部隊名 | 抑留所本所庶務掛 |
資料タイトル | BC級裁判(オランダ)/バタビア裁判 69号事件/日本人証言 鈴木寛大尉 |
著者、公文書発信者など | |
公文書宛先 | |
発行日 | |
発行所 | |
ページ | |
出典備考 | 国立公文書館蔵蔵/wam公文書サイト:J_J_040/069-179/参考資料:強制動員真相究明ネットワーク刊『BC級バタビア裁判・スマラン事件資料』2014年8月20日 |
備考 |