出典種別 | 公文書・軍関係資料等 |
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現在の地域情報 | 中部ジャワ州 スマラン |
資料にある地域情報 | ジャワ島 スマラン |
慰安所があった時期 | 1944年3月 |
記載内容 | 二、事件の真相 この事件は、州庁関係の希望により、州庁側の管理下にあった敵性一般抑留婦人(白人)の中から約35名の婦人を選出して、約2ヶ月の間慰安婦として使った事実があったものを、強制的売淫であり、これは国際法違反の戦争犯罪を構成するというものであった。・・・ このような情況下に昭和19年初頃、私の参謀長格の池田大佐および歩兵隊長の大久保大佐から、抑留婦人を慰安所に使わしてもらいたいとの申し出があった。ちょうどその頃、私は、スマランから70粁ばかり離れたマゲラン駐屯の□を視察に行ったが、マゲランではそのときすでに抑留婦人の慰安婦を連れて来ており一度見ないかと云うことで見せて貰った。・・・ 慰安所が近々2ヶ月位で閉鎖するに至った経緯はつぎの通りであった。その頃東条首相の意を承けて南方各地を視察中の小田島大佐は、軍司令部で聞いたと見え、スマランに来て慰安所の施設を見たらしく、その間何処で聞いたか、婦人中には強制によるものがいることを知り、それを軍司令部に通知したらしく、軍司令部から私の隊へ注意して来た。私は、軍司令部の許可もあり、婦人達から承諾書もとっているし運営もうまく行っていると安心していたところに、軍司令部からのこのような注意に接し、「これはしまった。具合が悪い」と思ったので、直ちに慰安所閉鎖を決心し命令した。 |
証言者 | 能崎清次 |
証言者属性 | |
部隊名 | |
資料タイトル | BC級裁判(オランダ)/バタビア裁判 106号事件/法務省面接調書 能崎清次(1966.4.5) |
著者、公文書発信者など | |
公文書宛先 | |
発行日 | 1966.4.5 |
発行所 | |
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出典備考 | 国立公文書館蔵/wam公文書サイト:J_J_143/参考資料:強制動員真相究明ネットワーク刊『BC級バタビア裁判・スマラン事件資料』2014年8月20日 |
備考 | 法務大臣官房司法法制調査部による面接調査。石川県庁厚生部次長室で実施。 |