出典種別 | 被害証言 |
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現在の地域情報 | 東ジャワ州 スラバヤ |
資料にある地域情報 | スラバヤ |
慰安所があった時期 | 1943年 |
記載内容 | 1943年のある日のこと、トラックが部落に停まった。兵士数人を連れた日本軍将校が車から降り立った。将校は、女性は全員集合すべしと大声で命令した。イナとノールチェは日本人がなんのために若い女性たちを求めているか見当がついたので、一目散に家に逃げ帰り、小さい男の子と3人で箱に隠れた。・・・将校はイナを眺めてから、笑い飛ばした。「これはだめだ。あまりに痩せとる」。それから、サーベルをノールチェの方に向けて、「これ、お前。車に乗れ。乗らんと首が飛ぶぞ」という仕草をした。ノールチェは息子の手を放し、すぐさま出発できる状態のトラックに恐る恐る乗り込んだ。・・・こうして徴用された少女たちはみんなスラバヤの将校用ホテルに連行され、そこで仕事に就かされた。・・・しかしほどなく、彼女たちは日本の軍人たちの性的な世話もさせられることがわかった。・・・ある日のこと、ノールチェは抵抗したために将校にひどい扱いを受けた。・・・やがて少女たちは、男たちの好きなことをしてやったほうが賢いと思うようになった。できるだけ早く応じたほうがそれだけはやく終わるというわけだった。 |
証言者 | ノールテェ |
証言者属性 | オランダ人被害者 |
部隊名 | |
資料タイトル | 折られた花 日本軍「慰安婦」とされたオランダ人女性たちの声 |
著者、公文書発信者など | マルゲリート・ハマー |
公文書宛先 | |
発行日 | 2013.11.15 |
発行所 | 新教出版社 |
ページ | 170-173 |
出典備考 | |
備考 | スラバヤはジャワ島東部の、マドゥラ島に接する位置にある。 |