出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | マルク州 アンボン |
資料にある地域情報 | アンボン |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 我々ガンルームは始めから現地女性とうまくやっていたから不自由はなかったが、収まらないのは偉いさん達、特にM参謀はこの件について御熱心で、転勤前に山県長官からお許しを得ているからという事で、アンボンに東西南北の4つのクラブ(慰安所)を設け約100名の慰安婦を現地調達する案を出された。その案とはマレー語で、「日本軍将兵と姦を通じたるものは厳禁に処する」という布告を各町に張り出させ、密告を奨励し、その情報に基づいて現住民警察官を使って日本将兵とよい仲になっているものを探し出し、きめられた建物に収容する。その中から美人で病気のないものを慰安婦としてそれぞれのクラブで働かせるという計画で、我々の様に現住民婦女子と恋仲になっている者には大恐慌で、この慰安婦狩りの間は夜歩きも出来なかった。日本の兵隊さんとチンタ(恋人)になるのは彼等も喜ぶが、不特定多数の兵隊さんと強制収容された処で、いくら金や物がもらえるからと言って男をとらされるのは喜ぶ筈がない。クラブで泣き叫ぶインドネシヤの若い女性の声を私も何度か聞いて暗い気持になったものだ。 |
証言者 | 坂部康正 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | |
資料タイトル | 滄溟 |
著者、公文書発信者など | 海軍経理学校補修学生第10期文集刊行委員会 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1983.10.10 |
発行所 | 文集刊行委員会 |
ページ | 312 |
出典備考 | 坂部康正「アンボンは今」 |
備考 | アンボン島はニューギニア島とスラウェシ島の間にある。 |