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資料の詳細

出典種別 目撃証言
現在の地域情報ヤンゴン管区 ヤンゴン西部県 ランマドー郡区
資料にある地域情報ラングーン ゴッドウィン路
慰安所があった時期
記載内容幸江夫婦と30人の「クーニャン」たちを乗せた軍用船がイラワジ河の河口に辿り着くのに、広東を出発して3週間ほどが経過していた。・・・下船した港では、軍のトラックが女たちを待ち受けていた。彼女たちは、手荷物一つを抱え、つぎつぎに幌のなかに詰めこまれた。トラックで連れていかれたのは、ラングーンの町、ゴッドウィン路にある白塗りの大きな建物だった。「立派な建物やねえ……」慰安所は、まるで白亜の城だった。広い庭には、椰子やライチ、マンゴーの樹木がところ狭しとその枝を広げている。目にするもの一つひとつが、異国であることを誇示していた。「この建物は、ホテルですよ」驚きやまぬ幸江に、案内の将校は、この建物は軍がイギリスのホテルを接収したものだと説明した。
証言者幸江
証言者属性慰安所経営者
部隊名菊兵団・龍兵団
資料タイトル従軍慰安婦と十五年戦争 ―ビルマ慰安所経営者の証言
著者、公文書発信者など西野留美子
公文書宛先
発行日1993.5.30
発行所明石書店
ページ91-92
出典備考
備考 ゴッドウィン路はランマドー路のこと。/現在の地図のヤンゴンの南部にランマドー郡区Lanmadaw Townshipがある。シュエダゴン・パゴダの南である。
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