出典種別 | 兵士の回想録等 |
---|---|
現在の地域情報 | パゴー管区 タウングー県 タウングー郡区 |
資料にある地域情報 | トングー |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 「班長、朝鮮ピーであります。放って行きますか」・・・「何言っているか。彼らとて日本人。誰が好き好んでビルマくんだりまで身売りをしにくるか。救ってやれ」江藤上等兵が4名の朝鮮慰安婦を連れてまいりました。彼女たちも初めは、おっかなびっくりでついて参りました。「君たち、どこから脱出してきた」「トングーで商売をしていたが、トングーの状況が悪くなると、部隊はわれわれを置いて撤退をしていった。取り残されたわれわれ8名でトングーを脱出し、盲滅法に歩いてきました。途中で敵に遭遇して4名は死んでしまいました。やっとシッタン河にて舟に乗せてもらい、ここまで参りました」・・・兵隊たちは飯ごうの飯を塩付けで握ってやり、彼女らに差し出すと、急に泣き出した。「どうした」「トング―で紙屑のように兵隊さんと寝てボロボロになって、状況が悪くなると紙屑のように放り捨てられてきた。私たち、日本の兵隊さんにも会いましたが、誰1人私たち朝鮮の慰安婦など、かまってくれる兵隊はいませんでした。今こうやって班長さんらに食事をもらえるなんて嘘でないか。嬉しいのです。ありがたいやら嬉しいやらで、涙が出て参りました」 |
証言者 | 友澤正枝 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | |
資料タイトル | 続 夢の夢・百と八日 |
著者、公文書発信者など | 友澤正枝 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1998.5.10 |
発行所 | 近代文芸社 |
ページ | 137-138 |
出典備考 | |
備考 | アジア歴史資料センター:C141060191800のビルマ50万分の1の地図に「タウングー」がある。同ヵ所には手書きで「トング―」と記されている。ペグーの北方である。現在の地図の同所にはタウングーがある。 |