出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | シャン州 |
資料にある地域情報 | シャン高原 ケマピュー |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 高原の平地を数時間歩いたのち川を越え、4月下旬、ロイコー付近に到着した。このころ第15軍命令が、つぎのように下達された。 一、第31・第33師団長ハ現在ノ編組内ニ在ル部隊ヲ指揮シ、補給コレヲ許ス限リ多クノ兵力ヲ「ケマピュー」経由南下セシメ、爾余ノ部隊ヲ以テ「トング―」東北地区ニ至リ、弾薬糧秣ヲ補充携行ノ上、最モ速カニ、「パプン」ヲ経テ「ビリン」及ビ「タトン」付近ニ向ヒ急進シ、方面軍ノ指揮下ニ入ルヘシ。 二、31師団長ハ前項両師団ノ転進ヲ考慮シ、現ニ「モーチ」付近ニ在ル歩兵一大隊ヲ以テ付近ノ討伐ヲ実施セシムヘシ。ソノ部隊ノ転進時期ハ別命ス。 われわれはこの命令により、トングー進出を中止して、ケマピュー、パプン、ビリンをへて、モールメンにいたる苛酷な行軍を敢行することになった。・・・「女だっ」だれかが叫んだ。そうだとすれば、軍隊と行動をともにしているのは、慰安婦以外には考えられない。「師団のやつら、女たちまで連れて歩いていたのか」・・・慰安婦も女の身で軍に協力しつつ、こんな苦労を味わうとは哀れな人生だなと思う。6名の彼女たちの運命に幸いあらず、山を越えることができずに死んだと、人づてに聞いた。 |
証言者 | 井坂源嗣 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | |
資料タイトル | 弓兵団インパール戦記 |
著者、公文書発信者など | 井坂源嗣 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1987.12.4 |
発行所 | 光人社 |
ページ | 209-211 |
出典備考 | 本資料は単行本。文庫本は光人社NF文庫2008.11.17刊、361-366ページ |
備考 |
軍と共に敗走中、慰安所に関する詳細不明。 ※日本軍慰安所マップの地点としては反映させていない。
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