出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | サガイン管区 カレ県 カレーワ郡区 |
資料にある地域情報 | ムウタイ(曙村と通称した) |
慰安所があった時期 | 1944年1月 |
記載内容 | ムウタイ部落のはずれには、にわか造りの日本軍の兵舎が幾棟か集まっていた。竹の柱。ニッパぶきの屋根。青竹をそいであみ合せた壁。ーそれが宇都宮第33師団の師団司令部の所在地だった。ここを曙村と通称したのは、師団司令部の無線の呼出し符号が『曙』であったからだ。また、師団の通称部隊名は弓であった。いずれも、防諜のためにつけた秘匿名であった。・・・ 田中参謀長が立ち上って、大声をあげた。「さあ、美人のいる所へ突撃だ。覚悟はできておるか。おれが裸踊りを見せてやる」曙村には、芸者と称する日本人の慰安婦がきていた。将校専用であった。その女たちのいる偕楽園という家に、田中参謀長が先に立って出かけて行った。 |
証言者 | 高木俊朗 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | 弓第33師団 |
資料タイトル | インパール |
著者、公文書発信者など | 高木俊朗 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1968.8.5 |
発行所 | 文芸春秋 |
ページ | 12,23 |
出典備考 | |
備考 | アジア歴史資料センター:C141060191800のビルマ50万分の1の地図のカンワ(位置からカレワ)の東には、シュヂイン、セナイシクマ、ピインカインがあるが、ムウタイは記されていない。10pの地図の曙村の位置を現在の地図で探しても、付近にムウタイに似た地名はみえない。行政区画上、上位のカレーワ郡区でとった。 |