出典種別 | 目撃証言 |
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現在の地域情報 | 沖縄県 中頭郡 嘉手納町 字嘉手納 |
資料にある地域情報 | 嘉手納 ムラウチ |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 大山医院には、朝鮮人慰安婦の人たちが定期的に性病検診のため連れてこられていました。1か月に1回から2週間に1回の割合で、10人から15人ぐらいの女性たちが、憲兵に強制的に引っ立てられて来ました。その扱われ方といったら、まるで動物を追い立てるみたいなやり方でした。朝鮮人慰安婦たちはみな美しい娘たちで、色白ですらりとした姿がとても印象的でした。どうやら年のころも16,7歳と、私と同い年ぐらいにみえました。・・・また、彼女たちの多くは暗い表情でうな垂れていたり、またある者はあからさまな反抗を示していました。・・・嘉手納の朝鮮人慰安婦の慰安所は、嘉手納のムラウチの民家を利用していましたが、よく場所をかえていました。ある日、往診の帰りに嘉手納のムラウチを歩いていると、民家の前に30人ぐらいの兵隊が並んでいました。その家の玄関には暖簾がかかっていて、みんな並んで、次々に入っていきましたよ。そして、終わったらどんどん帰っていく。後で考えたらあんまりにも残酷でね。だから、戦後このことを考えると、日本人って動物以下だと怒りがこみあげます。 |
証言者 | 玉城スエ |
証言者属性 | 大山医院の看護婦 |
部隊名 | |
資料タイトル | 読谷村史 第五巻 資料編4 戦時記録 下巻 |
著者、公文書発信者など | 読谷村史編集委員会 |
公文書宛先 | |
発行日 | 2004.3.31 |
発行所 | 読谷村役場 |
ページ | 694-696 |
出典備考 | |
備考 | 嘉手納町は読谷村の南にある。嘉手納町の北部、国道58号線沿いの地域が「字嘉手納」である。 |