出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 地名特定不可能 |
資料にある地域情報 | 満州 |
慰安所があった時期 | 1945年8月 |
記載内容 | いつか8月になっていた。大滝栄は8月8日に外出を許された。・・・そのとき一緒に外出した今野上等兵に「慰安所の近くで待っていてくれ」と言われ待っていた。そこに憲兵が巡察に来た。いきなり彼は大滝を怒鳴りつけた。「初年兵のくせにこんなところでウロウロしやがって」と言うが早いか、理由も聞かないで大滝を殴りつけた。大滝はそこでやっと今野上等兵を待っていることを告げた。憲兵は殴った事を忘れたかのように、「それは御苦労」と言い残して立ち去って行った。・・・ 満州の慰安所の女性はほとんど朝鮮人であった。彼女らは、女子挺身隊員として“徴用”するという口実で軍隊の慰安所に強制連行されたのであった。彼女たちにとっては大変な屈辱であり苦痛の伴う毎日であった。兵士や下士官の遊ぶ金額は1回5円であったから、兵士の安い給料では数ヵ月に1度も行けるものではなかった。狡い古年次兵や下士官の中には、2等兵の乏しい金を取り上げるものすらあった。職業軍人の将校はほとんど妻帯者が多かったが、独身の将校たちは彼らだけの美しい慰安婦をもってるということであった。 |
証言者 | 森岡武雄 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | |
資料タイトル | 将兵たちの証言 神話トンネル、日・満・韓 |
著者、公文書発信者など | 森岡武雄 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1993.8.7 |
発行所 | 共同文化社 |
ページ | 86-88 |
出典備考 | |
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