出典種別 | 目撃証言 |
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現在の地域情報 | 地名特定不可能 |
資料にある地域情報 | 南満州の高粱畑 |
慰安所があった時期 | 未記載 |
記載内容 | ノロノロと汽車は南満州の高粱畑を走ります。この辺一帯は、よく、満人の襲撃のある所とか、団長の命令で、女・子供は荷物のかげにかくれ毛布を頭からかぶって、息をひそめています。男達も煙草の火さえ消して闇の中に目を光らせています。汽車は急ブレーキでとまりました。闇の中に不気味に光る兵士の銃剣が見えます。女を出せと、いっているようです。私共は毛布を深くかぶってふるえています。でも汽車は2時間ほど停車したゞけで、ゆっくり走り出したのです。同乗の慰安婦たち数名が私共を助けてくれたのです。万一を思って各車両に慰安婦を同乗させていたようです。 |
証言者 | 若尾和子 |
証言者属性 | 配偶者が15208部隊員。夫と共に官舎住まい |
部隊名 | |
資料タイトル | 北斗の星 |
著者、公文書発信者など | 若尾和子 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1996.9.15 |
発行所 | 私家版 |
ページ | 118-119 |
出典備考 | |
備考 | 注:奉天から錦州への車中。高粱畑を走っている。慰安所の場所は不明 |