| 出典種別 | 目撃証言 |
|---|---|
| 現在の地域情報 | 地名特定不可能 |
| 資料にある地域情報 | 不明 |
| 慰安所があった時期 | 1944年 |
| 記載内容 | 主人の勤務する部隊に軍属として契約をし、渡航証明を手に、下関より乗船しました。私は、比較的恵まれた座席におりましたが、となりの船室をのぞくと、そこは畳敷きで、女性だけが膝と膝がぶつかるように向き向きに座り、何か重ぐるしい空気に包まれておりました。辺りを見ると、若い娘が片隅でしくしく泣いていて、どうも異様です。と、その時、少し年増の女が、『後戻りは出来ないんだよ。』と、低い声で、しかも皆なに気づかれない位の小さな声で、なだめすかしているのです。私には、とてもイヤな予感がしました。あとで、これらの人々は慰安婦と知りました。 |
| 証言者 | 小野ニエ |
| 証言者属性 | 軍属(夫の所属する部隊と契約) |
| 部隊名 | |
| 資料タイトル | 伊達町合併40周年誌 平和を願う戦争体験記 あの日の友は帰らない |
| 著者、公文書発信者など | 菅野甫 |
| 公文書宛先 | |
| 発行日 | 1997.3.24 |
| 発行所 | 伊達町 |
| ページ | 114 |
| 出典備考 | 小野ニエ「戦争……そして五十年」 |
| 備考 |