出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 地名特定不可能 |
資料にある地域情報 | 不明 |
慰安所があった時期 | 未記載 |
記載内容 | 古株の連中で行く者は、その日ともなると、髭でも剃って軍服の埃りを払ってちっとでもきれいな格好をして、決められた時間に集合する。そうすると突撃一番というコンドームと星秘膏という軟膏を渡される。これを持っていないと外出は許可されない。私は正直なところ、初年兵だったからそこへは行かなかった。慰安部隊は10日ぐらいは居たろう。それからまたトラックでどこかへ移動して行った。もう一度これに出くわしたのは、関西の鷺師団に応援に出た時で、慰安部隊はどこから来たのか分からないが、鷺師団の駐屯地の中に小屋掛けした。われわれが派遣された場所からそこまでは30キロばかり離れていたが、利用許可の通知が出たもんで古参兵たちは出かけた。 |
証言者 | 証言者不明 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | |
資料タイトル | いま老人たちが重い口を開く 戦火の記憶 |
著者、公文書発信者など | 佐賀純一 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1994.12.20 |
発行所 | 筑摩書房 |
ページ | 50 |
出典備考 | 注:鷺師団は河北、河南を移動。移動慰安所。 |
備考 |