出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 地名特定不可能 |
資料にある地域情報 | 東シナ海 |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 払暁、船団の最後尾にいた船が、火柱を上げて沈んだ。瞬時の出来事である。白い水煙の墓標が立つ。やがて、それも消えた。デッキに並んで呆然と立ち尽くす。次は我が身ぞ、紅蓮の炎の残像が消えぬ。「こういうのが撃沈だ」「大方、慰安婦を乗せていたんじゃろう」「輸送船に女は禁物だ」「この船には女はいないだろうな」「関係ねーよ」「いればいいのに」学徒ばかりの集団である。 |
証言者 | 久永大 |
証言者属性 | |
部隊名 | |
資料タイトル | 坂道の町 |
著者、公文書発信者など | 久永大 |
公文書宛先 | |
発行日 | 2007.6.15 |
発行所 | 文芸社 |
ページ | 101 |
出典備考 | |
備考 | 「慰安婦」を乗せていたかは不明だが、その船が沈没された。 |