出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 地名特定不可能 |
資料にある地域情報 | 満州か台湾か沖縄か |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 私も翌45年2月初めに召集された。8月に予想もしない敗戦になるまでの6ヵ月間は、まさに屈辱・粗暴・隷従の地獄の日々であった。日本の軍隊組織は、天皇を神と頂く位階勲等の上命下達の階級制度であり、頭・知性のいらない特殊社会であるが、当時の日本社会の縮図でもあった。配属された軍隊は、戦時まで金沢にあった第911師団で、旧「満州」の関東軍として訓練を続け、南方派遣の途中沖縄本島で陣地構築を行い、フィリピンを目指すが、輸送船不足のため台湾に上陸した師団であった。将校以下の兵隊は信州の農村青年たちで、農家の二・三男たちは畠もなく、幹部(将校)になる道もなく、兵の最上位曹長を夢見て、位の上の者に屈従し、あるいは休日にピー屋(慰安婦のいる)に通うのを楽しみにしながら恩給のつく年数を数えていた |
証言者 | 横井三郎 |
証言者属性 | |
部隊名 | 第911師団 |
資料タイトル | 私たちの戦争体験 |
著者、公文書発信者など | 愛高教退職の会 拡大編集委員会 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1995.8.15 |
発行所 | 愛知県高等学校教職員組合退職の会 |
ページ | 57 |
出典備考 | 横井三郎「重機関銃隊での体験」 |
備考 | 証言者のルートは、満州(訓練)-沖縄本島(陣地構築)-台湾。 |