出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 地名特定不可能 |
資料にある地域情報 | 不明 |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | やっとのことで、1週間が過ぎる。全く、怒鳴られ、殴られ、ビンタの連続だった。こんな毎日に耐えた後の休みは嬉しい。班長は「休みの日だ。今日は古年兵が外出するから、皆用意してやれ。お前らは家へ手紙を書け」と朝から指示する。班内の者は「南兵長殿、外套は」「遠藤軍曹殿、帯剣を」と出て行く上官の支度に大わらわだ。北村上等兵も上機嫌だ。「今日はなあ、7中隊はさくら隊になっているんだ。ピンコロには用はないけど、久しぶりに抜けるんだ」と大はしゃぎだ。何週間ぶりかで慰安隊へ行けると言うのだ。女性との出会いを誇らしげに言う。初年兵は5,6人もの靴を磨かされ、油を塗り、刷毛をかける。「山田に東平、班長殿の靴を磨いてまいりました」と入っていく。「よし、ご苦労」と上機嫌でビンタはなしだ。そして外出者は舎前に集合して週番将校の訓示や指示を聞いて街へ出て行く。 |
証言者 | 中内富太郎 |
証言者属性 | |
部隊名 | |
資料タイトル | 残酷史 |
著者、公文書発信者など | 中内富太郎 |
公文書宛先 | |
発行日 | 2002.9.15 |
発行所 | 文芸社 |
ページ | 37 |
出典備考 | |
備考 |