出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 地名特定不可能 |
資料にある地域情報 | 不明 |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 午後からは艦橋見張りの当直について警戒に当たった。当直中は眼鏡から眼を離すことはできない。ギラギラする海上と空に眼を光らせている。・・・そのうち水平線から徐々に、陸上の風景が眼鏡の視野に入ってきた。町はずれにある一軒家の前に、純白の2種類軍装をまとった下士官、兵が20名ほど一列に行列をつくっている。・・・「先任下士官、あの行列は何ですか?」先任下士官は笑いながら、「ハハ……、あれはピー屋だよ。上陸できなくて残念だったナ、よく見張れよ」と言うと、反対舷に回っていった。話には聞いていたが、これが第一線基地のピー屋かと、初めて見る下士官、兵の慰安所の光景に、少々、変な気持ちになった。当直前、兵たちの間でもちきりだった話はこれだったのかと、いまさらながら苦笑した。 |
証言者 | 蜂谷京平 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | |
資料タイトル | 海軍機雷兵よもやま物語-敷設艦「津軽」南の海に死す |
著者、公文書発信者など | 蜂谷京平 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1995.2.16 |
発行所 | 光人社 |
ページ | 89-90 |
出典備考 | |
備考 |