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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報ラウテン県 ラウテン
資料にある地域情報ラウテン
慰安所があった時期
記載内容司令部の輸送室に出頭すると今度はスラバヤ至ラウテン行きの出航命令で物資輸送でなく、部隊の将兵に渡す軍票で金額は忘れましたが木箱50糎四方位の物を20箱位と、そしてジャワ各地から集めて来た女子、それも20才前後の若い子ばかり70名位、部隊の慰安婦として私が宰領者の命令を受け、私は其の時使う処も無い軍票よりは女子を無事ラウテン迄は送り込もうとそれこそ戦友への喜んで貰える贈物になるので、我々一同張切ってスラバヤ港を出港。昼間は島影で停泊ジャワ、バリー、スンパワ、スンバ、フロレスと、もし敵の攻撃が有れば陸に乗上げるつもりで島沿いに、それも最も海岸近い航路を夜間だけ運行。10日位かけて無事にフロレス島ビマだったと思います。スラバヤ出港前ビマの船舶部に入港するよう指示を受けて居りましたので、入港後早速船泊部に出頭した処、ここから先は今の船では大きくて敵の攻撃目標になり現況では無理との事、それで一時我々警備兵も船員そして慰安婦・軍票も下船待期せよとの事、此の時だけはスラバヤ出航以来10日余りもかけて何の為に此の地まで来たのか一度に気がゆるみがっかりしました。もし此の命令が無くて私の船で、ラウテンまで女子と軍票を無事に輸送して居れば私も大いに男を上げたと思います。
証言者藤井正志
証言者属性日本軍兵士
部隊名台湾第2歩兵連隊第9中隊
資料タイトル私等の小さな戦記 戦友の碑
著者、公文書発信者など台湾歩兵第2連隊第9中隊編
公文書宛先
発行日1981.09.15
発行所高倉秋俊
ページ208
出典備考藤井正志「福州作戦」
備考 現在の地図でラウテン県は、東ティモールの東部に位置し、ラウテンは北海岸沿いにある。
※日本軍慰安所マップの地点としては反映させていない。
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