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資料の詳細

出典種別 被害証言
現在の地域情報平安南道 順川郡 順川
資料にある地域情報順川
慰安所があった時期
記載内容私が17歳になったある日、村の区長が「婦女供出」だと言って、私とそして同じ村の坦実と錦女を兼二浦駅に連れて行った。駅前には私たちと同じ年頃の娘たち15人ほどが来ていた。そこへ安田という軍刀を下げた日本の軍人が来て、私たちに軍用トラックに乗れと言った。トラックの荷台に乗った私たちは、不安と恐怖に震えながらうずくまった。私たちを乗せて走り出した軍用トラックは、途中何回か止まり、娘たちを3~4人ずつ降ろした。最後に残った私と坦実、錦女は順川で降ろされた。そこにはバラック造りの長屋があった。あたりには軍隊の兵舎がいくつかあるだけで民家は見あたらなかった。安田が私たちを長屋に連れて行き、「おまえたちは今日から俺たちの言うことを聞かなければならない」とおどかし、朝鮮の服を脱がせ日本の羽織を着せた。私は朝子と呼ばれるようになった。長屋には私たち3人だけがいて、食事は兵隊が運んでくる握り飯だった。廊下をはさんで両側に小部屋がいくつかあり、私は最後の部屋、錦女は2番目、坦実は3番目の部屋に入れられた。長屋の周辺は高い塀で囲まれ、門には鍵がかかっていて、外へ出られなかった。
証言者李相玉
証言者属性朝鮮人被害者
部隊名
資料タイトル踏みにじられた人生の絶叫
著者、公文書発信者など「従軍慰安婦」・太平洋戦争被害者補償対策委員会
公文書宛先
発行日1995
発行所「従軍慰安婦」・太平洋戦争被害者補償対策委員会
ページ79-80
出典備考
備考 ソウル特別市立鍾路図書館所蔵の地図・順川5万分の1の地図に「順川」がある。地図の中央右寄り河の西岸沿いである。現在の地図で同所は「順川」である。ソウル特別市立鍾路図書館所蔵の地図・順川は次を参照のこと。
http://db.history.go.kr/item/imageViewer.do?levelId=jnm_011_0010_0040
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