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資料の詳細

出典種別 被害証言
現在の地域情報セランゴール州 スパン
資料にある地域情報スパン
慰安所があった時期1943
記載内容当時、私は16歳で、スパン村の自転車屋の2階に両親と3人で暮らしていました。自転車屋には、よく日本兵が自転車の修繕にきていました。1943年のある夜、4人の武装した日本兵が家にやってきて、私を引きずりだそうとしました。両親は驚いて守ろうとしましたが,銃剣を持った日本兵に阻まれどうすることもできませんでした。日本兵は私のほかに、近所から3人の女性を連行しトラックに押し込めました。連行されたところは、日本軍のキャンプのなかにある建物の下部は煉瓦で、その上が木造の「大きな家」で、日本軍の将兵が住んでいました。監禁された夜、数人の日本兵に強かんされ、それから毎日、日本兵に強かんされました。私が、病気になった時、両親がはじめて許されて会いにきました。母親は私が妊娠した時に流産させるためのスープを飲ませてくれました。3人の女性のうち1人は将校の専属になりました。戦争が終り解放されて家に戻りましたが、村はマラヤ共産党のゲリラが支配し日本軍の協力者として、将校の専属になった女性とその家族を惨殺しました。私たち家族はこの話を聞いたその夜、スパンを離れクアラルンプールに逃げました。
証言者 Y(仮名)
証言者属性マレーシア人被害者
部隊名
資料タイトル「慰安婦」・戦時性暴力の実態Ⅱ 中国・東南アジア・太平洋編 日本軍性奴隷制を裁く 2000年女性国際戦犯法廷の記録 vol.4
著者、公文書発信者などVAWW-NET Japan
公文書宛先
発行日2000.12
発行所緑風出版
ページ346-347
出典備考中原道子「マレーシアの「性奴隷制」」
備考
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